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2009-11-29

戦い、そして兵

小説を書いているとき、いくつも悩みが現れることがある。
会話は、どこまでリアルに近づけたほうがいいだろうか。心理描写はどこまで丁寧にすればいいだろうか。説明文は、多すぎるだろうか、少なすぎるだろうか。
一つの作品に向き合ったとき、それらは皆親の敵のように私に襲い掛かってきて、私をがんじがらめにしようとする。私はどんな場面においても、それをほぼ即座に判断し、文に向き合っている間中、私なりの明確な回答を出し続けなければならない。
これはきっと、小説に取り組む人々だけの問題ではないのだろう。エッセイを書く人々も、詩を書く人々も、同じ戦いを知らず自分に強いているに相違ない。

書くということは戦いだ。それを知る人の文は美しく、力強い。憧れる文豪や有名作家は、皆歴戦の兵なのだと思う。
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theme : つぶやき
genre : 小説・文学

2009-11-21

皇室の名宝--日本美の華 第二期

第二期は、「正倉院宝物と書・絵巻の名品」である。
初日12日は天皇陛下即位二十年を記念して入館無料だったそうだが、伝え聞く話によるとどうやらすさまじい混雑だった模様だ。
さすがに一週間と余裕をみたら少しは空くだろうと思っていたが、少々甘かったようである。二十分待ちのプラカードの脇に立つことになってしまった。帰りは、そのプラカードが三十分待ちにかわっていた。つまり、一期の永徳・若冲展より混雑していることになる。

今回の目玉は聖徳太子像と螺鈿紫檀阮咸、そして春日権現験記絵に蒙古襲来絵詞などである。
聖徳太子像は八世紀に描かれた聖徳太子の絵で、よく歴史の教科書に載っている。絵は、もう少し大きなものを想像していたが予想外に小さかったことと、本物は印刷物に対してやや赤みがあることなどが印象に残った。二人の従者の表情が微妙に異なっていることも面白かった。
螺鈿紫檀阮咸とは、螺鈿を美しくあしらった琵琶で、これは西方から渡って来た正倉院の宝物である。非常に華やかなつくりであり、デザインも素晴らしかった。これも八世紀のものである。
春日権現験記絵については、NHK日曜美術館で予習をして実物を観たのだが、ともかく思ったよりも色鮮やかでアニメの原画でも観ているようだった。テレビで放映された雪山の部分がことに麗しく、また大工たちの姿も生き生きと描かれていた。鎌倉時代の作である。
蒙古襲来絵詞も、歴史の教科書によく載っている。元寇の様子が臨場感たっぷりに描かれており、武将たちの息遣いが聞こえてきそうだ。これも鎌倉時代の作。
このほか、主人が興味を示していたのが皇室に伝わる名刀の数々。刀の身だけを展示していたが、ともかくこれが千年も昔の作とは思えない太刀や小刀ばかりで、その優雅な反りや鋼の輝きには息を飲むほどの迫力を感じた。
後はあまりの混雑に一つ一つきちんと観ることができなかったが、数々の書も名品が多かった。光明皇后直筆の杜家立成は、非常に長い巻であったが、几帳面でしっかりした筆遣いであったし、藤原定家筆の更級日記も趣があった。

この展示は今月29日まで。休日はかなり混雑するので、余裕のある方は平日の観覧をお勧めする。
2009-11-19

柚木千鶴について

柚木千鶴という人がいる。
三十代。女。家族は主人が一人と金魚が四匹。
東京在住。現在会社員。

この人の苗字は旧姓、名前は父がつけるはずだったものの一つが参考になった。

この人には上に姉が一人いる。昔のことだったし、田舎だったもので、父は男の子を欲しがった。
二番目の子供は腹の中で随分盛んに暴れていたということだったので、「きっと男の子だろう」と、父は男の子の名前しか考えていなかった。
ところが、生まれた二番目の子供も、女の子だった。
父はその日の日記に、「がっかりした」「くやしくて名前をつける気がしない」と名づけを放棄した旨を殴り書いた。その後に、ふと思いなおしたか、「『美加』か『智鶴』か良いのではないかと思う」とつけ加えたのが、奇妙なところである。
ただし美加には近所に生まれた子に同じ「みか」という名前の子がいたし、「ちづる」も似た名前が親戚にいた。こうして、この人の名前は母がつけた別の名前になった。
その名は、このブログでは伏せることにするが、本人は母がせっかくつけた名前であったにも拘らず、これを好んではいない。

柚木千鶴は、こうしてこのブログに現れた。
ちなみにインターネットで検索すると北陸に同姓同名の別の方がいらっしゃるが、その方とはこの人は、何の関係もない。

theme : 私事
genre : その他

2009-11-16

コスモス文学2月号、再校来たる

そんな予感はしていたのだ。
訂正箇所が多すぎたから。

前回つまり初校の時、赤字を見ながら、「これは私だったら再校に出すな……」と思っていた。
編集の方にも、印刷所さんにも、ご迷惑をかけるかもなあと考え考え、長崎に便を送ったのだ。

同人誌だからというわけではないのだが、作るからには、こちら側も納得のいくものを作りたい。その点で行くと、二度もゲラに目を通す機会に恵まれた私はある意味果報者なのかもしれない。

赤字を照合する。今度は、前回の自分の入れた赤との闘いになる。
戦場は、なぜか台所だ。水道の蛇口やインスタントコーヒーや箸立てに審判を仰ぎながら、黙ってつけあわせをやっていく。

(これでも校了になった後にミスが見つかりそうな気がしてならないが、それはもはや私の責任である)

明日、また速達で原稿を出しに行く。

theme : 作家活動
genre : 学問・文化・芸術

2009-11-13

『コスモス文学11月号』3冊纏めて届く

夕方から、冷たい雨が降ってきた。傍らのカフェオレは5分で水になり、靴下を履いた足はまだ尻の下で凍みてくる。

さて、ようやく、『コスモス文学11月号』が到着した。本当は2週間前に届いていたのだが、郵便トラブルで返送され、改めて先方に送っていただいたのだ。入会早々、とんでもない迷惑をかけてしまった。
冊子は、A5版で、それぞれ314頁、332頁、328頁と同人誌としてはそこそこ厚い。表紙の海や空の写真がとても美しい。中は挿絵や会員コーナーなどはまったくなく、純粋に文章力だけで勝負しているのが特徴である。
11月号が3冊に分けられている理由は、コスモス文学そのものが、コスモス文学新人賞とシニア文学新人賞の二つ柱で成り立っていることが大きな理由である。
コスモス文学は、もとより部門が極めて多い。小説、随筆、詩、ノンフィクション、童話、児童小説と多岐にわたり、小説も長さによって掌編、短編、中編、長編と4部門に分かれる。
このため掲載作品も膨大になり(掲載されるのは受賞者全員の作品ではないようなのだが)今回のように3冊同時発行となるのだ。
次の発売は1月に発送予定の2月号なのだが、予想以上に読み応えのある作品が結集しているため当分暇にならなくてすみそうである。

中身はまだ少ししか目を通していないが、驚いたのはシニア文学の読みやすさだった。旧仮名遣いの方も若干いらっしゃるのではないかという予想とは裏腹に、古さを感じさせない文章をお持ちの方が大勢いらした。私たち若手(若手に入るのだ、……私も)も、うかうかしてはいられないと感じ入った。
今日は、コスモス文学111回新人賞および奨励賞受賞者の随筆と掌編および短編小説を読んだ。
随筆は読み方がよくわからないが、小説はさすがだと思う内容の作品が選ばれていた。
ことに、「身に散りかかる花」という小説は、19枚という長さにも拘らず、非常に感動する幕切れで、作者の腕の確かさに思わずため息が洩れた。与謝蕪村という人物もよく調べ上げられており、これぞ小説といった素晴らしさであったと思う。

……寒さのあまり正座をしていたら、足が痺れてしまったので、今日はこのへんで。

theme : 同人誌
genre : 本・雑誌

2009-11-10

半纏大好き

半纏と書いて、ハンテンと読む。
我が家ではなぜか綿入れ半纏のことを、単に半纏と呼ぶ。
半纏とは、襟の返らないうわっぱりのことで、印半纏は特に法被(はっぴ)とされる。

で、何かと言うと、私たちは夫婦してこの綿入れ半纏が大好きなのだ。
今年は、11月になると同時にどちらからともなく引っ張り出して被っている。主人は青、私は赤。
ほかほかあったかくて落ち着く着心地といい、ほのぼのとした柄といい、これがなくては冬を迎えられない。北国の人でもないのに1年に5か月くらい着るから、ともかく丈夫でいいものをということで、部屋着なのに購入時は少しだけ予算オーバーした覚えがある。
以来十年、多少ラフに着てはいるものの、少なくとも私の服にはほころび一つない。やはり実はモノがよかったのだろうと思う……が、見た目はあくまでも、格子模様のちっとも垢抜けない綿入れ半纏である。

theme : 部屋着いろいろ
genre : ファッション・ブランド

2009-11-07

校正刷り

今日は土曜日。
一人デートを心行くまで楽しんで帰ってきたら、コスモスから校正刷りがきていた。

一般の著作物は、校正を何回かに分けて行う。初校、二校、三校、などと手順を踏んで校了となるのだが、同人誌の原稿の場合、手間と時間を省くため、これが省略されることが多い。
初校=著者校になって校了になることも珍しくないのだ。
果たして今回のコスモスも、校正刷りはどうやら著者校一回となりそうである。

それはいいのだが、今回の著者校は、到着から五日後までに返送なのだ。
いつかご……(呆然)。
何で、暇だった先週じゃなかったのだー。今週の土日は楽しみにしていた外食に今から出かけて、明日は午後から義父母に会ってくる。平日は郵便物の梱包作業で精一杯で、とても校正に時間を割けない。
いややはり、嬉しいことは嬉しいのだが、作業自体は地味なので、つくづく大変だと思った。
どうやら今晩は、夜が遅くなりそうだ。

theme : 作家活動
genre : 学問・文化・芸術

2009-11-03

気になる作家にホームページはあるか、ないか

アマチュア作家にとっては非常に馬鹿馬鹿しくも切ない話なのだが、たまにすごく気になるプロ作家の名前を検索し、ホームページがあるかどうかを確認してしまうことがある。
そして、ホームページがあるとほっと安心する。ないと、「どうしたんだろう……」と暗澹なる気持ちになる。
ブログ全盛の今、ホームページを持っている作家は少数派ではないかと思う。インターネットが流通を始めたのが1990年代半ば過ぎ。ブログサービスが人気になったのがここ4、5年。つまり、1990年代後半から2000年代前半のごくわずかな期間にホームページをビジネス利用しようと考えた人々だけが、いまだにホームページにこだわっていることになる。
だが、それがいい(笑)のだ。

私はホームページビルダー13を持っているが、7年前最初のビルダーを購入したとき、かなり売り場も力をいれていたような気がするのだが、今年Ver13を購入しに走ったときには、規模はかなり縮小されていた。ホームページ作成ソフトの人気は、残念ながらかなりはっきりと分かる下火である。技術を習得するのに時間がかかる、金もばかにはならない(作成ソフトはちょっとだけお財布が痛む)、管理が面倒くさいと三拍子踏めば、お手軽なブログのほうがどれだけ楽なことか。
この安楽さに乗って掲示板が大流行した時代もあったが、最近はやはり、ブログの一人勝ち状態になっている模様である。

まぁだからこそ、今はホームページをこつこつ組み立てていく時代ではないかと思い、諸先生方にはぜひとも時代に逆行して頑張っていただきたいと思うのだが、この考えは今更ヘンであろうか。

theme : ふと感じること
genre :

プロフィール

Chiduru.Y.

Author:Chiduru.Y.
小説を書いています。
しばらく更新が途絶えていましたが、また肩の力を抜きつつぼちぼち書いていこうと思います。

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